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現金輸送車の構造

現金・有価証券等を運ぶ現金輸送車。現金輸送の警備業務上での必要な構造等です。

現金輸送車の写真
<現金輸送車>
 ワンボックスタイプの現金輸送車です。
 乗員2名で現金輸送する時に多く使用されているタイプです。 
現金輸送車の内部の写真
<後部ドアの金庫室>
 後部のドアを開いくと、内部に更にドアがあり、金庫室の構造となっています。
現金輸送車の金庫室写真
<側面のドア>
 スライドドアを開くと、後部同様にドアがあり、金庫室となっています。
金庫室の写真
<金庫室と運転席>
 金庫室内から見た、運転席です。
 強固な金属と格子により完全に分離されています。
現金輸送車の番号写真
<天井の番号表示>
 盗難時に警察ヘリから用意に識別できように表示された番号です。
<警備業としての現金輸送車の概念とは>
 警備会社の現金輸送車とは、警備業法第2条3号の貴重品運搬警備業務に使用する車両のうち、貴重品の運搬とその警備とに兼ねて用いられる警備輸送車両であり、運送事業法上の運送トラックの一種です。
 一般には金融機関等が自前の現金等を運ぶ車両を総称して現金輸送車とよばれています。

<現金輸送車の構造>
 現金輸送車の防犯性能については、警備業法上の特別な法律の定めがあるわけではなく、警備業者ごとにその知識と経験を集約し、安全性と経費の均衡を図りながら現在の技術で可能な物をとりいれる。
とされています。
 しかし、基本的には外部からの襲撃にも耐え得る構造と機能を有すものともされています。
 また、契約により仕様内容や、警備計画書に特別な装備を規定してある場合もあります。

<現金輸送車の主な構造>
 現用の装備をあまり詳しく記載することは、防犯上あまり好ましくないため、どこの現金輸送車も基本的に用いている構造のみを紹介します。

・金庫室の分離
 運転席と後部の金庫室は内部で完全に分離されることにより、運転席(助手席)側からの襲撃に備えている。

・貨物スペースの金庫化
 現金を載せる貨物スペースは、単なるスペースでなく金庫同様に強固な素材で囲っている。

・トランクの固定構造
 現金トランクを個々に固定し、持出しにくくする貨物設置構造がある。

・ドアの二重化
 貨物スペースは、車両のドアの他に金庫室のドアを設けることにより、防犯性能を高めている。

・自動ドアロック装置
 ドアが自動で施錠される構造になっている。

・ガラスの飛散防止処理
 運転席・助手席等のガラスは襲撃に備え飛散防止のフィルム等でコーティングしている。

・護身用具の積載
 ヘルメット、特殊警戒棒、防弾チョッキの携行。
 その他、警戒棒、警戒丈、ポリカ製の盾、防刃手袋を携行又は備え付けている。
 (教育内容:特殊警戒棒 使い方へ 警戒杖 構えへ)

・緊急停止装置の設置
 リモコン等による非常停止装置が設置されている。

・警報鳴動装置
 車両に対する悪戯防止装置や、非常時用の警報鳴動装置がついている。

・GPS位置確認装置
 車両の位置を確認するGPSが設置されている。

・車両上部の番号表示
 万が一の輸送車の奪取に備え、上空の警察ヘリ等から識別出来るように番号が表示してあります。

・無線設備
 正常運行や、緊急時の連絡に用いる無線設備が設置されている。

・携帯電話
 緊急通報や、金融機関への連絡用の携帯電話を携行している。

・録画装置
 車両事故に備えた車載カメラ等が設置されている。

・その他
 ・運転手の他、警備要員が同上するため、3名以上の乗車が可能となっている。
 ・防犯カラーボールが設置されている。(教育:防犯カラーボールの投げ方・使い方へ)

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