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警備員の実態

 勤務が過酷で休みがない。警備員となったつもりが営業職になった。就職説明会や、ハローワークの求人条件と違った。など。警備員の就職を考えている人のために警備員の実態です。


<就労条件>
 警備員は、その業務の特性上夜勤の多い職種です。
 しかし、警備業の実態をみるとそれ以上に就労条件が悪い会社が多くあります。

 悪い会社の実態・・・
 夜勤に12時間以上拘束されているに休みが月4回しかない。
 毎月のように休日の夜間に、急に人がたりないから応援に出てくれ連絡がかかってくる。
 毎月、勤務時間の300時間近くあり、月の残業時間が常に100時間を超える。等です。

 信じられないことですが、株式を上場させているような大手の警備会社やその子会社にこのような勤務実態があります。

 このため、大手の企業ブランドを信じて夢を抱いて警備員になった新卒の社員たちの定着が悪く、人員不足から激務になるといった悪循環が起きているのが実態です。

 ある程度の年齢になり、稼ぐだけ稼ぎたい。いくらでも残業したいという考えの方には良いでしょう。しかし、若年者が勤めるには時代錯誤な勤務実態が多くあります。

 本来、様々な角度から業界をリードすべき大手がこいった条件で業務を行っていることが、警備業の一番の問題なのではないでしょうか。

 労働局(基準監督署)の方や、労働組合の方がもしこのサイトはご覧になられましたら、ぜひ業界大手に対して待遇が改善されるように、適切な指導をお願いします。

しかし、当然に例外もあります。
 管理人が所属する警備会社では、数年に渡る労務管理の徹底により残業時間の圧縮に成功し、多い部署でも平均残業時間30時間程度で編成されています。(こんどは逆に一部から残業を求める声も上がっているくらいです。)


<付随業務>

 警備員が行う仕事の内、警備以外ことで日常的に付随業務として行われている業務です。

 ・警備機器の点検修理
 機械警備業務に利用される各種センサーの新規の取り付けや、専用の工具などのが必要となる修理については、専門の保守部門が対応します。
 しかし、日常的に発生する機器トラブルについては警備員が出動時に対応にあわせ、簡易なセンサーの交換や調整などを行う場合が多いです。一部の大手では警備車両に脚立等も積載し、明らかに保守作業ともいうべき範囲のことまでさせられる会社もあります。

 ・ATMの通帳詰まりの障害対応
 ATMの防犯の為の警備に併せて、ATM事態の機械トラブルの初動対応も行います。具体的には、通帳が曲がるなどして詰まった場合の対処。紙幣投入口に硬貨を投入したことによる機械の停止。お金の取り忘れの対応等です。
 中には実際にATMが故障している場合もあり、通常の操作で稼働しない場合は機械メーカーへの連絡等も行います。

 ・無人駐車場等の精算機の対応
 無人駐車場の精算機が荒らされないよう、防犯の警備を実施しています。これにあわせて様々なトラブルに対応しています。
 釣銭が出てこない。ゲートが開かない。精算後に車をバックさせたら閉じ込められたなどです。

 こういった業務は、警備員(警備会社)に全く非がないのですが、苦情や不満を受ける、非常に嫌な仕事です。


 ・職種の変更
 どんな会社でも部署変更があるように、警備員も部署変更により行う職種までも変わることは多々あります。
 通常、専門の警備会社の場合は教育者も警備員であることから全体の8割以上が警備員で構成されているのではないでしょうか。

 警備以外の職種は全従業員からの割合としては少ないですが、業務を営むために営業職や総務職。機械警備等を維持するために工事部門や、インフラを整備するためのシステム部門等ももあり、それらに従事する職員もいます。

 新卒として警備業に就職した場合、将来性等を期待して新卒者やその他の若手を警備員以外の職種へ異動されることが多くあります。

 希望に沿わないからと不満に思うか、チャンスと捉えるかはその人しだいです。しかし、職種変更不満を抱くのはどんな業種に勤めても大差はないと思います。


<これからの待遇を改善を目指して>
 警備員が、その名の通り安全産業という役割から公益性の強いものとなり、それに見合う志を持ったものが、安定して勤められるよう、ぜひみなさんの力で改善していきましょう。
 管理人も、待遇改善を目指して日々努力しています。

 それなりにしっかりした警備会社では、警備員になるためにしっかり教育をしています。実際に警備員になるときの教育訓練は「警備員教育内容」へ

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